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中古の金属ミュート

アンカー 1
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この三本爪の金属製ミュートは、2021年にネットオークションで購入したもので、詳細な情報は不明です。しかし、その形状、素材、装飾などから判断するに、少なくとも1980年代のもので、黒檀ミュートのようなクラシックな趣を持っているように見受けられます。

前の持ち主による使用や経年劣化の影響で、現在ではかなり緩くなっており、特にG線である程度の音量を伴う長いフレーズを演奏するような場面では、ミュートが動いてしまい、音色が変化したり、最終的に外れてしまうことがあるため、本番での使用にはあまり適していないかもしれません。また、装着時にはミュートの脚が弦に触れないよう注意が必要です。弦に触れると、ビリビリといった音が発生することがあります。

このミュートが本番用か練習用かは不明ですが、音量の抑制具合から判断すると、練習用として使うのが適していると思われます。使用しないときに楽器につけたままにするのは難しく、ガタつきや落下のリスクがあるため、演奏中は別の安全な場所に保管する必要があります。

音色としては、他のいくつかのミュートと同様、ノコギリ波や矩形波を思わせるざらついた質感を持っています。木製ミュートと比べるとやや冷たく薄い印象を与えますが、現在一般的な形の金属製の練習用ミュートほど極端ではありません。

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