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Roth-Sihon Mute

アンカー 1
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ロス=スィホン・ミュートは、1953年にマ・シホンによって発明されました。金属製のワイヤーとプラスチック製のチューブで作られており、D線とA線の上に装着してスライドさせることで駒にミュートをかける、スライド式ミュートの一種です。

このミュートの欠点は、金属ワイヤーが非常にきつく作られていることにあります。そのため、弦とミュートとの金属同士の接触によって、繰り返し使用すると双方を傷める可能性があります。また、弦の間に装着する際に、他のミュートと比べてやや時間と手間がかかるかもしれません。

音に関しては、メニューイン・ミュートと非常によく似ています。音には深みと豊かさがあり、低音域ではメニューイン・ミュートと同程度の丸みを感じさせます。一方、中音域と高音域においては両者の音色スペクトルはほぼ一致しており、ある条件下では人間の耳でその違いを判別するのは不可能だと言えるでしょう。したがって、どちらを使用するかは、楽器のセッティングや個別の相性によって選ぶのが良いと思います。

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