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  • chibiyamaryo
  • 6月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月27日

とにかく暑い

まあとにかく暑い。まずその一言に尽きる。

ここのオケにお世話になり始めてから早7年弱(?)ぐらいだが、記憶にある限り6月のコンサートで「暑すぎるからノージャケ」指定は初めてな気がする。

(まあそもそもコロナ等で6月コンサートはしばらくやっていなかった)

実際、イギリスの6月の段階で32℃とかいうバカげた数字が出るのはかなりキツい。日本の32℃と比べると色々違う。


まずマシな点。湿度と風が日本よりだいぶさっぱりしているので、圧倒的に過ごしやすくは感じる。特に日中でも日陰に入って、そこそこの風があれば暑がりな自分でも普通に耐えられる。これはとても素晴らしい。ただ問題は、優れている点はここで終わる。


日本と比べて劣悪なのはそもそもこんな高温になることを何も想定したつくりにはどう考えてもなっていないところ。日本には最終手段のエアコンが大体どこの家にも(使っていないとしても)大体存在はしているはず。

少なくとも扇風機はある。

ところがイギリス、まず一般家庭の大半はエアコンが無い。これがデフォ。扇風機すらない家もかなり多いと思う。となると必然的に窓を開けるしかないのだが、網戸が存在しない。蚊が居ないからまあまだ耐えられるが、クソデカい蝿がブンブン何匹も入ってくるのはかなりのストレス。

そして最後に一番きついのが断熱性能が終わっている点。冬は極寒、夏は灼熱。それがほぼずっと続く。今住んでいるのがフラットなのも影響が大きいとは言え、これのせいで風がない場合翌朝までずっと暑いことも普通にあり得る。冬はまだ暖房付ければいいんだけどね…。


曲について

さて文句は横に、まずはブリスから。こちらのオケでは確か以前にブリスのピアノ協奏曲をやっていたと思うのだが、スケジュールの都合上出ることが出来なかったため今回が初ブリスだった。個人的にブリスの音楽が自分の中では結構拡張されている「イギリス音楽」の枠から若干はみ出しており、強くアメリカ風味を感じてたのであまり触れる機会と必要性が無かった。


あと多分そんなにヴァイオリン用の小品とかが無い。ソナタですら未完。

そんなわけで初めましてをしたのだが、……いいな、これ。


若干、終盤にどうまとめようか苦労したんだろう形跡が見えるのはあるが、盛り上げ方やクライマックスの作り方はかなり趣味に合っている。あと指揮者次第ではあるとはいえ、打楽器や金管のポイントポイントでの演出力だったり、1stじゃなく2ndヴァイオリンにガッツリとしたメロディを(ヴァイオリン的)中音域で弾かせるポイントなど、多分指揮もしてて楽しいだろう曲作りを感じた。あと関係ないけど、これぐらいの世代の映画音楽書いてた人間の作品はみんな似た匂いを漂わせている。よくわからんけど。


エルガーに関してはまあそこそこ満足ではある。いやもう約40曲弾いてるので…。

全部で150ぐらい書いているそうだが、もちろんヴァイオリンが一切絡まない曲もあるので、まあ1/3ぐらいは弾いたんだろう多分。


割と珍しい詩篇(Psalm)たちを弾けたのは結構満足だし、イングランドの精神もどっかで弾かないといけないものではあるのでカバーできたのはヨシ。ただやはり1912年とか1913年頃を境目にエルガーの作風の何かがどうにも変わっているように見える。良い悪いではなく、シンプルに何かが違う。1917年作のイングランドの精神も同じものをところどころに感じた。いつか言語化はしたいもんではある。


ただ、「イングランドの精神」って邦題は若干ダサいと思う。威風堂々ぐらいのハイパー意訳かましてもいいとは思う。


あと次回以降、指揮者がソリストを忘れないように注意。


以上。来シーズンも大分マニアックで楽しみ。

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